【問題】1年後のネズミは何匹になる?
【塵劫記のルール】
- 正月(1月): ネズミのつがい「1ペア(2匹)」がいます。
- このペアが 子ネズミを「12匹」(オス6匹・メス6匹)産みました。
- 翌月以降、生まれた子たちも全員つがいとなり、すべてのペアが毎月12匹ずつ 子を産み続けます。
- (※ネズミは1匹も死なないものとします)
問い: 12月が終わったとき、ネズミは全部で何匹になっているでしょうか?
💡 直感で予想してみてください: 1万匹? 100万匹? それとも1億匹くらいでしょうか……?
【タップして驚きの解答とからくりを見る】
正解(12月末の総数)
276億 8257万 4402 匹
(27,682,574,402 匹)
💡 なぜこんな桁外れの数字になるのか?(からくり解説)
一見すると計算が途方もなく大変そうに見えますが、実は「毎月何倍になっているか」という規則性に気づくとスッキリ紐解けます。
▼ 1ペア(2匹)に注目してみると……
- 親:2匹
- 生まれた子:12匹
- 合計:
2 + 12 = 14匹➔ つまり 「7ペア」 になります!
👉 「親1ペア(2匹)」が1ヶ月後には「7ペア(14匹)」になる = 【毎月7倍】 ずつ増えていきます。
月ごとの爆発的増加の推移
| 月 | 計算式 | ネズミの総数(匹) |
|---|---|---|
| スタート | 最初の1ペア | 2 |
| 1月末 | 2 × 7 | 14 |
| 2月末 | 14 × 7 | 98 |
| 3月末 | 98 × 7 | 686 |
| 4月末 | 686 × 7 | 4,802 |
| 6月末 | 2 × 7⁶ | 23万 5298 |
| 9月末 | 2 × 7⁹ | 8070万 7218 |
| 12月末 | 2 × 7¹² | 276億 8257万 4402 |
数学のポイント(指数関数・等比数列):
最初は数十匹〜数百匹と緩やかに見えますが、「前の数の7倍」を12回繰り返すことで、後半から一気に桁が跳ね上がります。江戸時代の人々も、この数式の魔力に驚嘆し熱中しました。
手と頭で楽しむ!おすすめの数理パズル&和算本
方陣算のように「頭の中で組み立てる数学」をさらに楽しむには、実際に指先で木製ピースを動かしてみたり、当時の算術のからくりを本で紐解いてみるのが一番の近道です。
木製 15パズル(ナンバースライド)
正方形の枠の中で1〜15の数字を規則正しくスライドさせて整列させる、世界中で愛される不朽の名作パズル。指先を動かしながら「配置と順序」のロジックを鍛えるのに最適です。
書籍『「塵劫記」に学ぶ』(西田知己 著)
江戸の超ミリオンセラー『塵劫記』から、現代でも活用できる良問を厳選して解説。公式の丸暗記ではなく、物語性に富んだ江戸人の知恵から「算数・数学の面白さ」を学べる一冊です。大人の学び直しや、お子さんに算数の魅力を伝えるヒント本としても楽しめます。

